フィル・フォーデン
6月13日の初戦において、ワールドカップでクロアチアに敗れたイングランド代表チームでプレーした半数以上の選手が、再び同じ対戦と相手と戦うことになります。他方で、フォーデンは、ベストイレブンの中で間違いなく新しく加わる1人となるでしょう。
5月に21歳になったばかりのマンチェスター・シティの司令塔である彼は、18得点とさらに10以上のアシストを決め、クラブ及び国に貢献する形で素晴らしいシーズンを締めくくりました。
彼は自身を左ウィングにふさわしいと主張し、ラヒーム・スターリング選手を控えに追いやる形でシーズンを終え、現在イングランド選手ランキングにおいて、間違いなくマーカス・ラッシュフォードよりも上位に位置していますね。
イングランド代表ガレス・サウスゲート監督は、現実主義者として有名ですが、フォーデンを主力選手と認めざるを得ないでしょう。
彼は才能ある唯一無二の存在で、決意したことはすべて実現してきました。このトーナメントにおいてイングランドを勝利に導く可能性があり、確実にイングランド代表最優秀選手の1人であると言えます。
カイル・ウォーカー
カイル・ウォーカーが明らかに1位選出の選手であるということは、アレクサンダー=アーノルド選手の代表離脱による、ここ数か月の騒動および興奮のさなかで見逃されていたことですが、ウォーカーの存在で、アーノルドの代表離脱の件は、さほど重要な事ではなくなりました。
サウスゲート監督は、キーラン・トリッピアーやリース・ジェームズらとともにスタメンに4人の右サイドバックを選出していたかもしれませんが、最終的に、ウォーカーが確実な選手として監督の眼に止まったのでした。
ジョーダン・ピックフォード
サウスゲート監督がいつも1番に選ぶジョーダン・ピックフォードは、2020年から2021年にかけてのシーズンで劇的な不調に陥り、イングランド最大の懸念選手のひとりになってしまいました。
最終段階では復活し、彼のクラブ名誉に傷をつけてしまった守備での失態は、イングランド代表試合でのプレーにおいては、―少なくとも今のところは―繰り返されていません。
バーンリーのゴールキーパーであるニック・ポープ選手の負傷、それに続くディーン・ヘンダーソン選手の経験不足のため、ピックフォードのスタメン入りへの競争率は下がりました。
ジュード・ベリンガム
リヴァプールのキャプテンであるジョーダン・ヘンダーソンは、クロアチア戦には適しておらず、サウスゲート監督はデクラン・ライスとならぶ、もう一人のMFを選ぶ重大な決断をする必要が出てきました。
リーズ・ユナイテッドのカルバン・フィリップスが安全な選択肢ではありますが、いっそのことサウスゲート監督は思い切って、ボルシア・ドルトムンドでのシーズンでブレークを遂げたジュード・ベリンガムを選ぶべきではないか、と個人的には思います。
ハリー・ケイン
ベリンガムやフォーデンは、いまだ大きな国際トーナメントでの対戦経験がありませんが、サウスゲート監督は、ハリー・ケインを信頼のおけるキャプテンという形で、取って置きのエース選手として考えており、彼は間違いなくユーロ2020におけるイングランドの主要選手の1人になるでしょう。
ケインは3年前の前回のワールドカップで、ゴールデンブーツを獲得しており、パナマ戦でのハットトリックが、その名誉獲得に功を奏したに違いありません。
彼はプレミアリーグで、最多得点および最多アシストを記録し、素晴らしい単独シーズンを締めくくりました。
ケインが個人としての見事な戦績を残しているのにもかかわらず、スパーズは最終的に8位に終わり、ヨーロッパリーグ敗退。
そのことがきっかけで、イングランド代表チームのキャプテンである彼は、さらなる先に進みたいという意思を公に宣言しました。
唯一の些細な懸念点は、足首の状態です。ケインは健康状態に問題がなければ、イングランドを確実に得点に導き、イングランド代表チーム、スリーライオンズの最有力選手となるでしょう!